おたけの部屋

主に野球⚾️

嫌われるれることを恐れないで。

こんばんわ!

どうも、おたけです!!!!!

 

今回も本の紹介をしていこうと思います。

今回紹介する本は「嫌われる勇気」です。

 

 

嫌われる勇気

嫌われる勇気

 

 

 

☆この本について

『嫌われる勇気』は一言で言うと、「アドラー心理学のわかりやすい解説書」です。創始者アドラーは、元々精神科医でした。患者の治療をしたり、目に見えない心について考えたりしていくなかで自身の考えをまとめたものがアドラー心理学です。

 

アドラーはひとつの結論にたどり着きます。それは「全ての悩みの原因は対人関係である」ということです。そしてその悩みの解決方法が『嫌われる勇気』であるとしています。「世界がどうあるかではなく、あなたがどうであるか」(『嫌われる勇気』p6より引用)である、と。

『嫌われる勇気』は、一方的に語りかけるような内容の書籍ではありません。アドラー心理学を修得している哲人と、悩みを抱える青年との対話が描かれています。その対話を追いかけているうちに、読者はアドラー心理学の真理に迫ることができるのです。

 

原因論ではなく目的論
結果の前には、原因が存在する。哲人はアドラー心理学をもって、この「原因論」を強く否定します。代わりに、過去の原因ではなく今の目的によって人は行動する、という「目的論」を唱えます。

具体例を出すと、「いじめをうけたから、部屋に引きこもる」というのが原因論。「誰かに心配してほしいから、引きこもる」というのが目的論です。

考え方を変えるだけで、過去の経験の捉え方が変わってきます。原因を気にするのではなく、目的に気持ちを向ける考え方にしようというのが、アドラー心理学の目指すところなのです。

 

全ての悩みは対人関係にある
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」(『嫌われる勇気』p71より引用)と、アドラーは言います。お金や病気についての悩みの場合は関係ないのでは?と思う人もいるでしょう。青年も哲人に向けて、大きく反発します。

たとえば、宇宙のなかにただひとりだった場合、お金はただの紙切れと化してしまいますし、病気になった場合、生きていくことすらできなくなってしまいます。

裏を返せば、人との関係性によって、行動や感情が変化するということでもあるのです。いわゆる年収や幸せについての悩みも、他人がいてこそ成立するものであるということから、「全ての悩みは対人関係にある」としています。

 

自分と他者の課題を分離する
アドラーは、対人関係のトラブルに遭遇した時「誰の課題であるか」を考える必要があるといいます。「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」(『嫌われる勇気』p141より引用)を考え、課題を分離していくのです。

たとえば、「その人との結婚は許しませんよ!」という親がいたとします。結婚するか決めるのは子自身です。親は子の課題に入り込んできたことになります。親の言葉に対して「なんでそんなこというの!」と子が怒ったとします。それは子が親の課題に入り込んだことになります。心配するかは親の課題であるためです。

課題を分離することは、難しいことかもしれません。しかし、自分も他者も成長するには必要なことです。「課題の分離」は、画期的な対人関係のトラブル解決策だといえます。

 

対人関係のゴールは共同体感覚
アドラーは、先程の「課題の分離」を対人関係のスタートとし、ゴールは「共同体感覚」だとしています。共同体感覚とは、「他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられること」(『嫌われる勇気』p179より引用)です。共同体の中で他者貢献できていると感じることで、自分は価値があると思うことができるのです。

他者貢献というと、ボランティアや仕事などで何か大きなことを成し遂げなければならないと感じる人もいるでしょう。しかしアドラーは「自分のことを「行為」レベルで考えず、まずは「存在」のレベルで受け入れていく」(『嫌われる勇気』p210より引用)という考え方をしています。

ここが非常に興味深く、対人関係において考え方が大きく変わるポイントの一つです。今まで無意識にしていた自分と他者の位置付けが覆るかもしれません。

 

人生の意味はなにか
青年は、哲人と議論を重ねていくうちに、人生の意味はなんだろうと考えはじめます。 質問を投げかけると、「一般的な人生の意味はない」(『嫌われる勇気』p277より引用)という衝撃の答えが返ってきました。

この答えには続きがあります。「人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」(『嫌われる勇気』とp278より引用)と。わたしたちは、たった今から変わることができます。過去も未来も関係なく、今をどう生きるか。どんな意味を持って生きるかは、自分で決めることができます。あとは一歩を踏み出す勇気を持っているかどうかですね。

 

多くの人が抱える悩みに対し、斬新かつ具体的な答えを提示したから
一つ目の理由は、多くの人が抱える悩みにフォーカスしていたことです。

「もっとこうなりたいのになれない」「もっと幸せになりたい」と思っている人は多いはず。人生の課題ともいえるこの悩みについて、アドラー心理学はこれまでとまったく違う方向性でアプローチし、具体的な答えを出しています。

今すぐにでも変われると気づくことができるから
二つ目の理由は、今すぐ実践できる考え方が多数提示されていることです。心理学なので、結局は「物事をどう捉えるか」という考え方がミソになります。少々わかりにくい考え方も、本書では具体例を交えているため理解しやすくなっています。

そしてそれらの考え方は、決して複雑で難しいものではありません。読み終えたら「なんだ、こんな簡単なことだったんだ」とスッキリすることでしょう。明日からと言わず、今この瞬間から変わることができることに気づくはずです。

 

さいごに

今回も本の紹介をしていきました。

この本には数々の名言が載っています。

1つ例を出すなら、

「人生は連続する刹那なのです」(『嫌われる勇気』p.264より引用)
つまり人生には過去も未来もない、ということを示しています。人生は線ではなく点の連続であるため、人生設計やキャリア設計は不可能だとしており、非常に興味深い言葉です。今、この瞬間を生きることの尊さをしみじみと感じることでしょう。

 

現代社会において、「生きづらさ」を感じている人はたくさんいるでしょう。『嫌われる勇気』は、そんな人にこそおすすめしたい本です。読んだ瞬間から活用できる、それこそがこの本の強みです。「本当に理解できているか」確かめるために何度も読んでしまう、そんな本でもあります。きっと貴方の人生をよい方向に導いてくれることでしょう。 

 

 

 

 

次回も読んで頂けると嬉しいです。